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/ 屋根神様とは
屋根神様とは、岐阜県・愛知県を中心に屋根の上に祭られている神様のことです。昔の家は長屋が多く、長屋に住んでいる人は集団で一つの屋根神様を護っているということで、ほとんどの人の家の屋根には屋根神様が存在していました。多くの信仰が存在する中、庶民の多くの人が秋葉信仰と天王信仰でした。 秋葉信仰とは、火防・火伏せの神で、広く信仰されていました。天王信仰は疫病除けの神さまで、
疫病は死に関わり庶民の恐れる病気だったため、庶民にとってなくてはなくてはならないものでした。 しかしこれらの神社が近くに無かった為、”身近に信仰したい”という庶民の強い想いから屋根の上にのせてまつる習慣が始まりました。また、屋根以外にまつる土地がなく屋根にまつられることになったそうです。一般に熱田神宮、津島神社、秋葉神社の三社をまつりますが、地域によって伊勢神宮や地域の氏神社なども合祀(ごうし)されています。
屋根神様という呼び名は、昔からあまり使われていませんでした。今でも屋根神様という呼び名はあまり使われていません。屋根神様は必ずしも屋根の上に祭っているわけではなく、土地のある人たちは屋根以外に祭っていることもあります。このようなことから屋根神様とは呼ばれず祭神の名前でよんだり、単に神様と呼ばれたりしています。岐阜の屋根神様が見られた地域では、秋葉さんや伊奈波(いなば)さんなどと呼ばれているそうです。
祭礼は町内や班など小組織が当番制で行います。主な祭礼は正月、毎月1日15日に行われる月次祭とほか祭神の祭礼(熱田神宮:6月5日、津島神社:7月半ば、秋葉神社:12月16日)などがあります。
このようなお祭の時には、お供え物をして祀ります。屋根神様を町内で管理するところと、組で管理するところとありますが、その祭祀(さいし)のしかたに地域によって違いがあります。そのなかでも、一般的な祭礼の流れを順を追って説明していきます。しかし最近では祭祀が行われない場所が多くなってきています。
①朝早くに、社殿に紫色の幕を張る (新酒、洗米、野菜、果物等を「三方(さんぽう)」というお供え物を載せる台にのせて神さまの前に供える)
②次に、祭神の名前が書かれた提灯をかかげる。名古屋の例「津島神社、熱田神宮、秋葉神社」
(提灯のかわりに幟(にしき)を立てることもある)
夕方になったら神前に篝火(かがりび)を焚(た)いた後、お供え物などを片付ける。
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