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  トップページ > 大垣の取り組み
     
 
     
  • 市内バスUD
  • すいとGO!
  • 高齢者体験
  • 町中車椅子体験 
概要
 名阪近鉄バスでは、2010年末現在バスを74台保有しており、うちUDなどにも特化したバリアフリー対応車を43台保有しているバス会社です。さまざまな場面でUDを積極的に取り入れるなど積極的にUD化に取り組んでおり、バリアフリー対応車普及率岐阜県下一位と言われています。また大垣市は工業都市ということもあり、外国人が多く住んでいます。そのため名阪近鉄バスでは、外国人への対応も豊富に盛り込まれています。
※大垣市内は片道最安で170円、最高でも500円以内で利用することができます。
 
乗り降りUD
 近年導入されたバスは基本「ノンステップバス」と「ワンステップバス」に分かれています。特にノンステップバスに関しては、車体が全体的にとても低くなっており、路面との段差が比較的少なく抑えられています。また、乗り降りする場所は弱視者の方にも見やすいように黄色やオレンジに塗装されています。そして、車椅子の方が乗られる場合はスロープが出るようになっています。  
表示UD
 大垣市は工業都市のため外国人労働者が多く生活しており、そのため外国人の利用者も多い傾向があります。そこで名阪近鉄バスは、行き先の表示や出入り口の表示、その他段差などの注意表記などにおいて、日本語・英語・ピクトグラムの3種類を一つの表示にあわせて表示するようにしています。
  バス停の表記にもUDにこだわってい ます。まずバス停名の表示に関しては、漢字でバス停名が書かれて、その上にひらがなで読み、下にはローマ字表記がされています。また外国人でもバス停だと分かるように、「BUS STOP」と表示されていたり、次のバス停も表記されているなど大変分かりやすくなっています。時刻表に関しても、岐阜県下の他のバス会社に比べて文字が大きく、一時間後ごとに表の背景色が入れ替りになるように作られているなど、高齢者の方でも見やすい仕様になっています。そのほかに時刻表が書かれている高さも低く設定されており、背の低い方でも見やすいようになっています。
   
内部UD
 バス車内の広さについては、全体的にスペースが広くなっており、入り口付近では車椅子用のスペースを確保することができるようになっているため、特に広くなっています。また、出口付近は降車する際に人が集中するため、イスを壁に背を向けるように設置するなど、少しでも広さを確保できるように作られています。また車椅子の利用者が乗られる場合、特定のスペースのイスを折りたたむことにより、車椅子の方が乗られる場所を確保することができるようになっています。さらに、折りたたんだイスの裏から車椅子の方専用の停車ボタンが現れるようになっており、その車椅子の方専用の停車ボタンが押された場合、運転手へは一般的に停車ボタンが押されたときに点灯する表記とは別に、車椅子の方が停車ボタンを押したことを促す専用の表記が現れ、運転手に知らせる仕組みになっています。
   
バリアフリー対応・非対応の見分け方
 名阪近鉄バスではバリアフリー対応車に関して、バリアフリーに対応しているバスだということを皆さんに知らせるために、「パーシー君」という柿をモチーフにしたマスコットキャラクターが描かれています。このパーシー君が描かれているバスに関しては、バリアフリーに対応しているバスということになっているので、どなたでも使いやすいバスになっています。ちなみにバリアフリーに対応していない旧式のバスに関しては、名阪近鉄バスの社章が描かれています。
     
旧式バスへの取り組み
 名阪近鉄バスでは、所有しているバスの約半分がバリアフリー非対応バスのいわゆる旧式のバスで運営しています。旧式のバスは、座席数が多い分通路が狭かったり、停車ボタンの位置が非常に高かったりと不便な点が数多く見られます。しかし、この旧式のバスを少しでも使いやすくするために、手すりを増設したり出入り口のテロップの色を黄色にしたりと、その旧式バスのできる範囲でできる限り使いやすくすることができるように取り組んでいます。 また旧式バスでは、運賃等を表示する電光掲示板に次に止まるバス停の名称が表示されないタイプが取り付けられているものが、いまだ少なからず存在します。この部分に関しても、行き先が表示される電光掲示板に取り替え、少しでもお客様に使いやすく利用して貰えるように努力されています。
   
●すいとGO!
 大垣市では無料で自転車を貸し出している、便利な場所があります。観光が手軽に出来るように設置されたそうです。手続きも手軽に出来るので、誰でも簡単に借りられます。地元では、ちょっと買い物に出かけるときによく利用されているそうです。この自転車は放置自転車を再利用しており、資源節約にも貢献しています。再利用された自転車ですが、整備がしっかりされているので、それなりに乗りやすくなっています。市内にいくつかのステーションが点在しているので、わざわざ遠くから探しに行く必要もありません。   すいとGO!画像
 
●貸出方法
 ・借りる場合は身分証明書が必要です。 
 ・貸出場所の事務所に行き、申込用紙を記入します。
 ・申込用紙には、住所・氏名・電話番号・使用目的を記入します。
 ・各ステーションへの電話予約も可能です。
  ※外国人への対応については、外国人が借りていった例が過去にないため、定かではないとのことです。
 
●ステーション分布図
 
①まちづくり市民活動   ②リサイクルプラザ   ③市営清水駐車場   ④市営丸の内駐車場
支援センター
保持台数 5台 保持台数 3台 保持台数 3台 保持台数 3台
貸出時間 10時 ~ 17時 貸出時間 10時 ~ 17時 貸出時間 7時 ~ 20時 貸出時間 7時 ~ 20時
定休日 月曜日
年末年始
定休日 月曜日
年末年始
定休日 定休日
電話番号 0584‐75‐0394 電話番号 0584‐78‐2131 電話番号 0584‐78‐5695 電話番号 0584‐81‐4134
 
⑤大垣観光案内所   ⑥ロワジールホテル大垣   ⑦大垣市多目的交流   ⑧養老鉄道西大垣駅
イベントハウス
保持台数 3台 保持台数 3台 保持台数 5台 保持台数 10台
貸出時間 9時 ~ 17時 貸出時間 7時 ~ 19時 貸出時間 10時 ~ 17時 貸出時間 10時~ 17時
定休日 年末年始 定休日 定休日 年末年始 定休日
電話番号 0584‐74‐8477 電話番号 0584‐81‐0111 電話番号 0584‐77‐1535 電話番号 0584‐78‐3400
●高齢者体験
 NPOナルク大垣の活動はボランティアで行われており、高齢者擬似体験を希望したいという意見が過半数を超えた場合に実際に学校などに向かい高齢者擬似体験が行われます。行う目的は、高齢者の心を理解してもらうためや、介護をする人の役割を理解すること、バリヤフリーの必要さを学ぶ目的があります。高齢者擬似体験とは具体的には、白内障、緑内障の場合の視界の状態や、肘や膝、足首の間接を曲げにくい状態や、背筋の曲がった状態を体験することです。
 
所在地 岐阜県大垣市本町
1‐14 みきやビル 3F
   
電話番号 0584‐74‐7875
体験場所 依頼場所
 
●視覚シミュレーター
 白内障、緑内障の体験。色の付いた眼鏡をかけます。視界は人それぞれですが、ある一点しかハッキリ見えません。景色が茶色になり、色の判断ができなくなりました。この状態だと、段差が見付けづらいので、階段も降りにくくなってしまいました。実際に道路に出てみると、視界も光の影響でさらに悪くなり、車などの障害物がどこにあるのかさえ、判断しづらかったです。
 
●聴覚シミュレーター
 耳栓をして体験をします。周りの音が遠くに聞こえ、ある程度離れると全く聞こえなくなってしまいました。また、自分がどのくらいの音量で話しているのか分からなくなります。この体験では、高音域の音を聞こえにくくする耳栓のため、高い音が聞き取れず、聞き返すことがありました。
 
●猫背シミュレーター
 ジャケットの前ポケットに錘をつけ、骨粗しょう症による前屈姿勢や老人性猫背を体験します。上手く歩くことができず、ヨタヨタ歩きになってしまいました。また、方向転換をすることが難しかったです。
 
●肘(ひじ)シミュレーター
 肘にサポータを巻きます。関節が曲がりにくくなり、大きなものを抱えることが難しかったです。また、手を挙げることも困難な状態になります。
 
●膝(ひざ)シミュレーター
 膝にサポーターを巻きます。足を20cmほどの高さまでしか上げられませんでした。無理に足を上げようとすると、バランスが取りづらく、倒れそうになってしまいました。歩くことも大変でした。
 
●足首シミュレーター
 足首が曲がりにくくなる道具を付けます。それと同時に爪先が曲がりにくくなる物も付けるので躓きやすくなり、足が上がらなくなりました。結果、足を引き摺るような状態になってしまいました。
 
●指先シミュレーター
 手袋のようなものを付けて体験します。第一関節以外がほとんど曲げることができず、箸を持つときは指先で持つような感じになります。箸で何かを掴むことが困難でした。寝巻きを着るときは、なんとか腕を通すことは出来ても、指先が上手く動かず、ボタンを留めることができませんでした。ペットボトルのキャップは、多少開いていれば開ける事が出来ても、新品では出来ません。その他、指先に圧力をかけることも難しく、薬の袋も破ることが出来ず、カプセルを押し出すことも出来ませんでした。
 
   
 
   
町中車椅子体験
   実際に車椅子に乗って、大垣の町中を探索してきました。日本では最近、バリアフリーやユニバーサルデザインに対する意識が高まってきています。そこで、日頃、私たちが利用している歩道や施設内を車椅子に乗って、同じ目線になってみることで本当に移動しやすいのかどうかを体験し、まとめました。
 
道路
 見る限りでは、整備されているように見える歩道は、思っていたよりも凹凸が多く、ガタガタしていました。点字ブロックや横断歩道の塗装も、車椅子に乗ると揺れの原因の一つとなって、少し不快に感じました。段差を無くすために作られた小さな坂も、慣れていないこともあって引っかかることがありました。
   
施設
 公共施設である、美術館を見てきました。室内は広々としていて、道路よりも移動が楽でした。床が平らで凹凸がほとんどないので、まっすぐ移動をすることも苦ではありません。エレベーターのボタンも座った状態で自然に押せる位置にありました。    
バス
 バス停に着くと、運転手の方がスロープを出して、乗車の手伝いをしてくれます。車椅子の指定席でベルトの装着を終えるのに、おおよそ5分程かかりました。他のお客さんが多いと、もっと大変そうです。しっかり固定されているので、バスの動きに揺られることはありませんが、窮屈に感じました。    
 
 町中車椅子体験を通して気づいた事は、外に出るとバリアフリーが完璧ではないという事です。確かに、施設やバス、駅などはバリアフリーが意識されており、車椅子の方でも自由に動くことが出来ますが、施設までの道、バスまでの道、電車までの道には車椅子の方に対する意識があまりされていないということです。確かに車椅子の方は少数ではありますが、誰もが住みやすい場所にするためには車椅子の方のための配慮も必要だと思います。